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前代未聞!?井の頭池が干上がり始めている 井の頭公園の「かいぼり」

Posted by on 2014年1月12日

井の頭公園の井の頭池と言えば、このサイトの主テーマである武蔵野三大湧水池の一つ、つまり古代より武蔵野に存在する湧水池です。
とは言え、古代から変わらず、現在までその自然の姿を保って存在できているのかというと、そうではありません。かつては湧水が7カ所から溢れ出る様を、「七井の池」と称された井の頭池でしたが、それを可能たらしめていた雨水浸透の多い関東ローム層からの浸水が、経済成長に伴う地表のコンクリート化などにより大幅に減少。また、水源利用の増加による地下水位の低下などもあって、七井からの湧出が見込めなくなり、やがて枯渇の危機に瀕しました。
そこで、1963年から現在に至るまでは、池の水をポンプを用いてくみ上げ、なんとか従来どおりの水位を維持し続けています。

さて、ということは、井の頭池はかろうじて現在まで干上がらずに形を保ち続けている事になります。一方、池の中身はというと、多くの来園者がある公園としてまもなく100周年を迎えようとする程ですので、来園者によるゴミ捨て、池の魚への餌やり、外来魚の放流など、100年分の垢を貯めた状態で、もはや自然のままとは言い難い状態になっています。

開園100周年記念事業としての「かいぼり」

そこで、井の頭公園の100周年記念事業として、井の頭池の水を一度抜いてしまい、外来魚の捕獲や池の掃除、池底の天日干しや水質浄化の為の水草植栽を行う「かいぼり」が、この1月から始まっています。池の全区画が対象となるわけではなく、今回は弁天池の区画を除いた範囲でのかいぼりが予定されいます。区切り用の堰が昨年から設置されていたのを、目撃された方も多いかもしれませんね。

井の頭池 かいぼりの堰

井の頭池 かいぼりの堰

(※弁天池でかいぼりが行われない理由は、弁天池部分の護岸が崩れる可能性があるので、調査のため見送りとなったからだそうです。決して、井の頭池のヌシの許諾が取れなかったからという理由ではない筈です。多分。)

今回のかいぼりでは、1月中に池の水を干上がらせ、1ヶ月天日干しした後、3月中、花見の前までに池の水を戻すそうです。かいぼりは、これから開園100周年の平成29年までに1年おきで複数回行う予定となっています。素人考えでは一度行えば暫く大丈夫ではないかと思うのですが、複数回実施する事で、定期的メンテナンスとしてかいぼりを行っていく場合の、生態系への影響などを測る意味があるのかもしれません。

「かいぼり」で何が出てくるだろう?

1月25日・26日には、ボランティア参加者による魚の捕獲が行われます。2月中は池の底を見せている状態になりますが、古代より存在する井の頭池から何が出てくるか、そういった方面の期待もしてよいのではないかと思います。
焼き鳥のいせやの公園店からは、縄文時代の調理場が発見され、また御殿山には縄文遺跡があります。ということで、池底の深い層には、古代人の忘れ物が埋まっているかもしれません。また、名高き井の頭弁天として江戸時代には参詣者が多く、店も出ていた筈です。古銭や陶磁器の類、奉納品なども出てくるかもしれません。

井の頭池のかいぼりが成功し、池の水質改善効果がみとめられた暁には、残りの三大湧水池でもかいぼりを試みてほしいですね。三宝寺池では、豊島氏の財宝が、善福寺池では幻の善福寺の遺構が見つかる可能性があるのではと期待します。

(2014.3追記)
かいぼりの結果池の底から出てきたものは大量の自転車でしたね。かいぼりの期間中に聞き及んだことですが、1985年から1987年にかけて、浚渫工事として池の底の泥をさらっているということでした。段々と水位の低くなる池を見ながら、骨董は出て来ないかと目を皿のようにしていたのですが(笑)、物理的にそれは不可能だったということになります。
昭和の浚渫工事の際には、取り出したヘドロを当時池に併設してあったプールで、セメントと混ぜて搬出、ヘドロは葛西臨海公園の造成のため使われたそうです。このとき価値のあるものは出なかったのか気になりますが、少なくとも、池の底から自転車が出てきたのは今も昔も同じだったようです。別に平成になって日本人の行儀がとりわけ悪くなったということでもなさそうですね。
この辺りの話が、フリーペーパーのいのきちさん15号に載っていたので、報告をば。


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