吉祥寺末広通りは再開発で生まれ変わるか

再開発事業の錦の御旗のもとに、吉祥寺駅の利用に不便を強いられていますね。一時の総迷宮状態よりは随分マシになったものの、住みたい街ナンバーワンと言われる吉祥寺の顔が未だに整形手術中というのは、どうも格好がつかないようであります。
再開発の一応の目処としては、旧ターミナルエコービル、つまり京王吉祥寺駅ビルの完成が2014年春に予定されています。それに合わせて吉祥寺駅周辺の導線も見直しされるはずですが、その中でも注目株は、末広通りです。

末広通りとは

末広通りという通りは、吉祥寺大通りから井の頭通りに向けて伸びる通りの一つで、丁度井の頭通りの北を並走するように走り、やがて武蔵野市立南町コミュニティセンターの目の前で井の頭通りに交わる短い通りです。特にこの通りを使わないと行くことの出来ない方向もありませんので、吉祥寺駅の近くには賑わいがあるものの、先に進むに従って静かな、寂しい雰囲気が増していく通りです。末広通りの北海道物産ショップ、なんもなんもの閉店について立地が悪かったのではという可能性を挙げましたが、吉祥寺駅から離れたテナントは存在をアピールするのが難しいだろうと思える程、終端での人の流れが少ない通りです。

末広通り 終端の落ち着き

末広通り 終端の落ち着き

しかしながら、この末広通りには、これまで立ち位置に見合わない程、開発に力を入れられてきた印象があります。目抜き通りや人通りの多い商店街に対して行われる電線地中化を、部分的ではありますが早々に果たしておりますし、舗装のカラー化、LED照明への転換なども終えています。そこには、再開発の結果この通りの重要性が増してほしいという思惑を感じとることができます。

末広通りと中道通り

井の頭通りの北を並走する通りとしては、末広通りだけでなく、中道通りという通りもあります。こちらは吉祥寺駅に対して西側に位置し、吉祥寺公園通りを始点とする通りですが、店の入れ替わりが激しく人通りも多い通りとなっています。なかなか根付かない地方物産ミニショップに対して、根付いた例として出した自治体アンテナショップのうちの2店がこの通りにあり、通行者の消費意欲も高い通りであると言えるかもしれません。

実はこの中道通りと末広通りは、元々は一つの繋がった通りであったそうです。吉祥寺駅の開業に従って泣き別れになってしまったという経緯があり、本来は井の頭通りよりも重要な東西の連絡経路だったとか。そこで、駅の東側、西側の開発バランスを考える際に、末広通りを元々同じ通りであった中町通りと同じように賑わった通りにするというのが、プランの骨格として考えられているのかもしれません。
奇しくも、末広通りと中道通りそれぞれの始点に、再開発に合わせて商業ビルが建てられようとしています。末広通りの始点、旧ブックオフ跡地に建つのは、地上9階建て地下2階というヤマダ電機のビル。中道通りの始点、旧三菱東京UFJ銀行跡地に建つのはユニクロの7階建てビル。これらのビルの完成により、吉祥寺の伝統的な「東急裏」「ヨドバシ裏」といった呼称に準ずる、「ヤマダ裏」「ユニクロ裏」といったエリアが誕生し、盛り上がっていくのかもしれません。

末広通りの終端の前進座劇場はなくなってしまいましたが(稽古場は再び吉祥寺に構えるようです)、再開発によりまた新しい人の流れが生まれてほしいですね。

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コメント

  1. […] 24時間営業のドン・キホーテ吉祥寺店の開店が、特に南口井の頭通り沿いの風景にどう影響を与えるかは、少し長い目で見守らないと分からないかもしれません。ですが、以前記事にしたヤマダ電機、ユニクロのような大手商業チェーンの吉祥寺への出店傾向を見るに、再開発をみぎりに従来の回遊させる「広い」吉祥寺を否定し、駅徒歩5分圏内で吉祥寺を完結させることにより、既存大型店舗との競争優位に立とうとする意図が感じられると言えるかもしれません。 奇しくも先日、旧ターミナルエコービル跡地に出来た京王の駅ビルの名前が、「キラリナ京王吉祥寺」となることが発表され、来春以降の駅周辺エリアの姿も、具体性を帯びてきました。 街構造の刷新は一見すると、新規参入企業誘致という目に見える成果から、良い事ずくめのように思えますが、かつての大型デパートビルなど旧構造におけるハードを選んだ企業に、明確にババを引かせることにもなりますので、それが悪影響とならないか心配です。 […]

  2. […] 吉祥寺末広通りは、賑やかで人通りも多い中道通りとかつては繋がっており、甲武鉄道の吉祥寺駅が出来た際に泣き分かれてしまった道であると以前紹介しました。また、それにしては現状の両者の発展度に差があるとも。けれども、いまだ発展度が高くないということは、それだけ将来性もあるということです。現に、中道通りでは見られないような個性を持った店がポツポツと出現し始めています。今回紹介するのは、そんな末広通りの個性ある店の中でも、一軒家風の建物が非常に印象的なコーヒーの楽しめる店です。 […]

  3. […] 吉祥寺の中でもこれから発展する余地がいっぱいあるかもしれない末広通りにある話題店。2011年8月のオープン。もちろん豆の販売もあります。 […]

  4. […] 元々は同じひとつの通りであった中道通りと末広通り。奇しくもこの10月に、それぞれの通りの吉祥寺駅寄り入り口に大型商業ビルが同時オープンします。その意味合いであるとか、今後考えられる街への影響については、以前の記事で考察をあげましたが、オープン直前となった現在はとりあえず、新しい街のシンボルの登場を手放しで喜んでおきましょう。 […]