バウスシアター跡地の商業施設 吉祥寺スクエアが9月末オープン

前身を含めて63年間も吉祥寺の地で営業を続けた名物映画館、バウスシアターが2014年に閉館してしまってから、3年の月日が流れました。その後建物の取り壊しが始まりハードとしてのバウスシアターの痕跡が失われていく一方で、なんとか吉祥寺にバウスシアターの息吹を残そうと、様々な取り組みが行われてきました。閉館発表直後に行われた署名活動であったり、ソフト面ではバウスシアターの支配人本田拓夫氏が企画した映画、『PARKS』の公開であったり。また最近色々と話題になっている吉祥寺の新映画館『ココマルシアター』も、バウスシアターのような映画館を吉祥寺に復活させようという思いがきっかけとなった事業であるといいます。

バウスシアター跡地の名称は『吉祥寺スクエア』に

跡地の工事については、早い段階で開発事業者が三井不動産であることと、アミューズメント施設を運営するラウンドワンが入居するということが判明していました。個性のあるバウスシアターから没個性的なラウンドワンへの転身に賛否両論湧き起こりましたが、ただでさえ五日市街道側の出口が寂しくなっている感がある吉祥寺サンロードの一角が工事のため幕が張られた状態でずっとおかれていたことで、吉祥寺利用者の不安も高まり、この際もうなんでも良いから施設をオープンしてくれという気持ちが表れ始めていた感もあります。

吉祥寺スクエア

(※偶然気付いたのですが、いまGoogleのストリートビューでバウスシアター跡地を見ると、五日市街道側の画像は取り壊し後、サンロード内の画像はまだ営業中となっているのですね。余談でした)

そして、7月6日にプレスリリースが発表、跡地の商業施設名称が『吉祥寺スクエア』となり、2017年の9月末に開業する予定であるということが判明しました。入居するのはやはりラウンドワンで、地上3階地下3階の建物にボーリング場、カラオケ、ダーツ、ビリヤード、卓球、アミューズメントなどの遊戯設備が入ります。プレスリリース(外部リンク)に外観イメージがありましたが、近隣の月窓寺敷地内の緑を見下ろせるというメリットを生かして、屋上には庭園のような緑化された区画が用意されているように見えます。また外観イメージでは五日市街道側に駐車スペースができているように見えますが、実際そのスペースには店舗ビルがギッシリと立ち並んでいます。この部分の土地が取得できていたらサンロードの横延長のような形にして、その先の映画館吉祥寺プラザへと繋がる面白い計画になったと思いますが、まあそれは絵に描いた餅と言うべきか。

サンロード五日市街道側出口に、コピス吉祥寺周辺のような盛り上がりを期待

先程も寂しくなっている感があると評した吉祥寺サンロードの五日市街道側出口ですが、出口を完全に出てしまった五日市街道の対岸側には、ハードオフオーディオサロン吉祥寺店の入居しているガラス張りの建物があったりと、今後の展開によっては相乗効果的に賑わいを作り出していくことの出来る可能性を感じないこともありません。
五日市街道まで歩く目的ができれば、最近注目度が低くなっているサンロード商店街にも再びテコ入れができるかもしれません。コピス吉祥寺のオープンで吉祥寺のヨコ筋が一層活性化された感があるので、ヨコ、タテ、ヨコ、タテと代わりばんこに盛り上げが繋がっていけば、吉祥寺はいつまでも新鮮な街であり続けることが出来るはず。”はなこみち”の命名は、タテ筋盛り上げの嚆矢だったり、しないですかね?

(2017.9追記)

オープンは9月29日の13:00より。オープン特典で各コーナー先着数十組ほど無料プレイが出来るみたいですよ。

ラウンドワン吉祥寺店のオープン特典(店前看板による情報)
コーナー 特典内容
ボウリング(2F・3F・B1F) 先着60組1ゲーム無料
カラオケ(B2F) 先着40組60分間無料
ビリヤード・ダーツ(B2F) 先着10組60分間無料
ピンポン(B2F) 先着10組60分間無料
プリクラ(1F) 3日間ALL300円

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