既報のとおり、井の頭池における2度目のかいぼりが11月10日より始まっています。前回のかいぼりでは行われなかった、井の頭弁天お膝元の弁天池の底攫いがされるということで、公園利用者や各種メディアからも大変注目を集めています。果たして弁天様の財宝は見つかったのでしょうか。
かいぼり27の風景
まずは定点観測的に、初冬の井の頭公園の風景をお伝えしましょう。
常緑樹は緑の葉を輝かせていますが、流石に寒々としてきた感があります。
かいぼりは例の如く、池のほとりに大掛かりなポンプを設置し水を抜くかたちで行われます。
こうして抜いた水から、ボランティアの方々が手作業で生物などを取り除きます。
かいぼりの様子を広報する”かいぼり屋”。今年は井の頭池の南岸に置かれました。
水が抜けて明らかになったこと
平成25年度に行われたかいぼり25では、弁天池部分がかいぼりの対象に入っていませんでしたが、その理由の一つとして挙げられていたのが、水を抜いた際に護岸が崩れる可能性があるからというもの。水が抜けてきた後の弁天池を見ると、確かに怪しい部分が沢山あります。
前回のかいぼりでは投棄された自転車等が予想以上にあり処分に時間を要しましたが、今回の弁天池のかいぼりでも護岸部分の補強という追加作業が発生するのではないでしょうか。放っておけば崩落するのも時間の問題でしょう。
お堂の周辺は丸裸になっています。干潮時の厳島神社本殿周りのようです。
井の頭弁天に詣でる人が皆疑問に思う、誰が使うのかわからない池向きの階段。こうしたメンテナンスを想定して作られていたのでしょうか。
魚獲りはボランティアの力で
池に住む生物の捕獲は、ボランティアの方々が行っています。排水からの生物選別しかり、これほど大勢の人手がいる仕事で1人1人に日当が発生したら大変コストのかかる事業となってしまったでしょう。でも井の頭池を綺麗にしたいというファンの方々が沢山いらっしゃって、かいぼりが行える。これは重要なことです。
財宝が現れたという話はありませんでしたが、古自転車は勿論のこと、電化製品、中には投棄された他神社の賽銭箱などが見つかった模様。”秋葉神社”と書かれた賽銭箱、秋葉神社という神社のメイン賽銭箱ではなく、どこかの神社の境内内摂末社秋葉神社のものでしょうね。
水を戻すのは2月以降。井の頭弁天には正月の参拝客も多いのですが、その際にはまだ池は干上がったままでしょう。
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