ここのところ吉祥寺(=井の頭公園エリア)の記事が続いたので、思い出したように善福寺エリアの情報を書きましょう。
家庭用ゲーム機にソフトウェアを提供する有名なメーカーとして、レベルファイブという会社があります。代表作は『レイトン教授シリーズ』、『イナズマイレブンシリーズ』、それから、近年ではドラゴンクエストの最新作の開発を担当していたりします。
そのレベルファイブが、株式会社ラゼストという会社と組んでスマートフォン向けのゲーム、『魔神STATION』というタイトルを開発中、2013年冬にサービス開始をする予定のようです。
ゲームのシステム・ストーリーなど詳細についてはまだ情報が出ていないのですが、PV(プロモーションビデオ)が先行公開されており、上のリンクの公式サイトから見ることが出来るようになっています。そして、鉄道をテーマにしたゲームということですが、PVの中で出てくる鉄道駅がなんと西荻窪駅となっているようです。
三大湧水池エリアの駅を題材にしたゲームと言えば、以前紹介しました、吉祥寺を舞台にした『真・女神転生』が有名です。今回のスマートフォンゲームは、題字の色から始まりどうも『女神転生シリーズ』を参考にしているといいますか、同じターゲット層を狙っているような気がしてなりません(スマートフォンゲームでは、どこかで見たことのある内容でリリースということが非常によくあります)が、その一環として吉祥寺駅の一駅となりの西荻窪駅を舞台に選んだのだとしたら、面白い現象ではないかと思います。
『真・女神転生』が発売された当時の吉祥寺は、ターミナルエコービルのようなミステリーを抱えた、ゲームの題材になりそうな都市だったということですが、現在の吉祥寺にはそのような闇の側面が無く、代わりに西荻窪の闇に採材したということでしょうか。西荻窪のディープな部分は、時代が変わっても尽きないイメージがありますね(笑)。
とは言え、実際にゲームが公開されてみないと(基本無料、アイテム課金のゲームのようです)本当に西荻窪が出てくるのかは分かりません。あるいは、PVでのみ登場という可能性もあります。
レベルファイブという会社は福岡にあり、ラゼストという会社は大阪にあるようですが、PVを作成したアニメーション制作会社、株式会社カラーという会社が、まさに西荻窪駅から徒歩数分のところにあるようなのです。『エヴァンゲリオンシリーズ』の監督で、最近では宮崎駿監督の『風立ちぬ』で声優をやっていた庵野秀明氏の会社ですね。
つまり、ゲームの内容と関係無しに、制作会社側の独断で最寄りの西荻窪駅が選ばれた可能性は否定できません。ただ、西荻窪と書かれた駅標まで出てくるところや、電気のついていない通過ホームに怪しい列車が入るところなど、アニメーションの制作スタッフにとって、このゲームにあった怪しい雰囲気を出すなら西荻窪駅がピッタリだという思い程度はあったのかもしれません。
そういえば西荻窪は街全体がゲームのマップのようですね。まず、探検用の地図を手に入れることをおススメします。
(2015.8追記)
記事を書いてから2年。新情報がなく公式サイトも消えてしまっているので、どうやらこの魔神STATIONというタイトルは開発中止になっているみたいですね。西荻窪駅が出てくる印象的なPVを世に残して、本当に出オチのように退場してしまいました
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