元ユザワヤあるいは元ターミナルエコー
吉祥寺駅の東南側に隣接したビルは、一等地にありながら長らくテナントが入らない”幽霊ビル”として住民に親しまれてきました。ビルができたのは1970年11月。1980年代には既に”幽霊”化しており、1996年、ホビー材料チェーンのユザワヤがこのビルを丸ごと使って開業するまで、ターミナルエコーというあやしいカタカナの看板の表示も含め、大いに謎を提供し続けました。
そんな曰く付きのビルですが、2010年に老朽化のため取り壊しが決定し、2014年に京王吉祥寺駅ビルとして再オープンの予定です。現在は建設中で、吉祥寺駅のホームから建設の様子を眺めることができます。
二代目エコービルとして、またとびっきりのミステリーを提供してもらいたいものですね。
余談ですが、この幽霊ビル時代のエコービルは、オシャレに脱皮していった吉祥寺との取り合わせの妙が受けたのかよく創作作品に登場しています。その中でも、1992年に発売されたアトラスのゲーム『真・女神転生』では、このビルが悪魔の登場する魔窟として描かれています。正鵠を得たものです(笑)
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コメント
[…] 吉祥寺で迷宮というと、やはり以前紹介した真・女神転生というゲームを思い出してしまいます。記事のタイトルにある旧ターミナルエコービルは、現在こんな感じになっています。 迷宮といえばターミナルエコー […]
[…] 三大湧水池エリアの駅を題材にしたゲームと言えば、以前紹介しました、吉祥寺を舞台にした『真・女神転生』が有名です。今回のスマートフォンゲームは、題字の色から始まりどうも『女神転生シリーズ』を参考にしているといいますか、同じターゲット層を狙っているような気がしてなりません(スマートフォンゲームでは、どこかで見たことのある内容でリリースということが非常によくあります)が、その一環として吉祥寺駅の一駅となりの西荻窪駅を舞台に選んだのだとしたら、面白い現象ではないかと思います。 『真・女神転生』が発売された当時の吉祥寺は、ターミナルエコービルのようなミステリーを抱えた、ゲームの題材になりそうな都市だったということですが、現在の吉祥寺にはそのような闇の側面が無く、代わりに西荻窪の闇に採材したということでしょうか。西荻窪のディープな部分は、時代が変わっても尽きないイメージがありますね(笑)。 […]
[…] このサイトで最初に紹介した時は、まだ前のビルが解体されて間もない頃でした。エコービルについての記事でしたね。 […]