2016年を迎えて初めて投稿する記事は、当サイトで思い出したようなタイミングで行われる三大湧水池対決です。そう、計算が正しければ21ヶ月ぶりに思い出したことになるのでしょうか。
武蔵野三大湧水池と初詣
天然の湧水池として有史以前より在り続けた武蔵野三大湧水池。台地に沸き出した潤沢な水源ということで、古くから信仰の対象となっています。そして人々の間に信仰心の希薄となった現代においても、正月に湧水池そばの寺社を訪れ、一年の願をかけるという人が少なくありません。そうした盛り上がりの様子を見比べて、今回の対決といたしましょう。
石神井公園 石神井氷川神社の初詣
湧水池である三宝寺池を有する石神井公園。三大湧水池それぞれにある弁天のお堂は、こちらでは厳島神社という名称です。また、厳島神社のお堂の正面には穴弁天があります。新年を迎えて、この弁天様の前で手を合わせる人が多くありました。
しかしながら、石神井公園で賑わいのある初詣となると、公園に隣接した石神井氷川神社のものがそれにあたります。
石灯籠の並ぶ参道に参拝の列がはみ出ていますが、民家に囲まれた参道であるため、参拝者は落ち着いて参列できます。
参拝者を受け入れる境内への鳥居は決して広くはありませんが、ここをくぐってしまえば拝殿まで一本道です。まあ、数十分間くらいは参列しますが。
祭神は須佐之男命、稲田姫命、大己貴命で、御利益は厄よけや縁結びです。このあたりは勧請元の武蔵国一宮氷川神社に準じます。おみくじは1本200円。境内に数店の屋台出店あり。
善福寺公園 井草八幡宮の初詣
善福寺公園の弁天は市杵島神社。こちらも小さなお堂の前で手を合わせている方が多くありました。でも初詣と言えば、隣接する井草八幡宮。
遅野井八幡宮という明治期までの名称の通り、善福寺池水源の旧名遅野井にゆかりのある神社です。詳しい紹介は以前記事を書きましたのでそちらから。
青梅街道に大きく参道の口を開けているのですが、吸い込まれるように近隣住民が参拝に入っていきます。
長い長い参道に、6、7列くらいになって列びます。警備の方が列誘導を行っており、遊園地のアトラクションと同じく途切れ途切れのタイミングでないと列が進まない。立派な朱塗りの楼門をくぐって境内に入っても、なお列は続きます。
結局1.5時間近くも列んでやっと拝殿までたどり着きました。どんな願い事をすればよいのか迷いますが、源頼朝が八幡大神を祀って創建し、太田道灌が石神井城を攻める際に戦勝祈願したということで、武芸や勝負事に関する願いが適切かもしれません。
井草八幡宮の広い境内には、屋台が並ぶ一角があって。本当に賑やかです。
おみくじは1本200円。
井の頭公園 井の頭弁財天と武蔵野八幡宮の初詣
井の頭池については、池にゆかりのある神社というとまず池上の井の頭弁財天が思い浮かびます。崇敬もあつく初詣客が列んでいるのもよく見る光景なのですが、年越しに大行列ができるような規模にはなっていません。
そういえば、一昨年もレポートをしていましたか。
吉祥寺近辺で初詣の大行列ができる神社というと、吉祥寺通りをずっと北に行ったところに位置する武蔵野八幡宮。こちらは商売の神様として御利益の聞こえも高い。以前紹介記事を書きましたね。
吉祥寺の開村以来の神社ということで、先に紹介した2社よりは歴史が浅い。けれども初売りや福袋を求めて吉祥寺に出てきた人達が立ち寄るのでしょう。例年立派な行列が五日市街道沿いにはみ出しています。
武蔵野八幡宮のおみくじは100円です。つまり今回の対決の裁定を行うならば、神社の歴史については石神井公園・善福寺公園の勝利。おみくじのディスカウントについては、井の頭公園の勝利、です。
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