今週末の9月14日(土)・9月15日(日)に、吉祥寺秋まつりが開催されます。どこで開催されるか、と言いますと、吉祥寺駅前に東西に伸びる平和通り、アーケード型商店街のサンロード・ダイヤ街、コピス前、その他商店街通り等々。つまり、吉祥寺の商店街の殆どの部分を使って、盛大にお祭りを行うのです。
商店街が足並みを揃えてお祭りをするということで、吉祥寺のドンたる月窓寺の祭礼にも少し通じるところがあります。実際このお祭りは、吉祥寺の商店街におけるもう一つの親的存在、武蔵野八幡宮の例大祭に合わせて開催されるもので、重要度はドンの祭りに比肩します。武蔵野八幡宮もまた、吉祥寺開拓の歴史において重要なプレイヤーなのです。
武蔵野八幡宮について
武蔵野八幡宮は、吉祥寺駅の北側、五日市街道と吉祥寺通りの交差点の東側にあります。以前紹介した四軒寺に隣接しているとも言える場所ですが、この場所にあるのは原野だった吉祥寺に最初に入植した人々の、氏神として祀られたものであったからです。
武蔵野八幡宮は、明暦大火以前、オリジナルの吉祥寺門前町に存在した八幡神社であったようで、由緒を辿れば坂上田村麻呂が789年に宇佐八幡の分霊を祀って創建したものだということです。つまり東国の中ではまあまあ歴史のある神社ということになるでしょう。
祭神として誉田別尊、比賣大神、大帯比賣命を祀る八幡神社ということで、そのご利益には武運長久、安産祈願などの一般的なものが列挙されますが、それ以上に吉祥寺住民に広く信じられているご利益として、商売繁盛というものがあります。そのために、毎年の酉の市は大変なにぎわいを見せ、また年の初めには吉祥寺中の商売人達が初詣に殺到して、行列が境内の外にまで伸びるようです。
2013年吉祥寺秋まつりについて
そんな商売の神様の祭りですから、地元の商店街としてもおろそかには出来ません。吉祥寺秋まつりでは、各商店街からの神輿が合わせて8基出ます。八幡宮の例大祭は毎年9月14日・15日に行われるのですが、吉祥寺秋まつりで神輿が練り歩くのは、9月の第2土曜日・日曜日と決まっています。今年はたまたま日程が重なり、宵宮の9月14日が土曜日、本祭の9月15日が日曜日になったため、境内で行われる神事と商店街の神輿を同時に見ることが出来るのです。
秋まつりの一日目は各商店街を神輿が練り歩き、二日目は神輿が駅前の平和通りに集結します。両日とも午前11:00に開始で、午後17:30頃に終了する予定です。各商店街と境内に縁日が出ますので、子供連れで回っても、都合の良いイベントかもしれませんね。
吉祥寺に行きつけの店がある方は、是非見知った顔が神輿を担ぐ場面を探してみて下さい。
(9月15日追記:残念ながら、台風の影響で本日15日の秋まつりは中止となっています。順延も無しとのことです。晴れているような気もしますが、万が一を考えての判断でしょう)
コメント
[…] 9月に吉祥寺で行われるイベントと言えば、何と言っても「吉祥寺秋まつり」です。このお祭りは吉祥寺の開村以来の氏神である武蔵野八幡宮の例大祭(毎年9月15日)周辺で行われるお祭りで、八幡宮の商売繁盛のご利益にあやかってか、吉祥寺中の商店街が気合いを入れて参加するイベントとなっています。ちなみに、昨年にもお祭りの概要を紹介する記事を書いていましたが、結局その年の秋まつりは、2日目の神輿が台風で流れてしまい消化不良に終わってしまいました。 […]