9月に吉祥寺で行われるイベントと言えば、何と言っても「吉祥寺秋まつり」です。このお祭りは吉祥寺の開村以来の氏神である武蔵野八幡宮の例大祭(毎年9月15日)周辺で行われるお祭りで、八幡宮の商売繁盛のご利益にあやかってか、吉祥寺中の商店街が気合いを入れて参加するイベントとなっています。ちなみに、昨年にもお祭りの概要を紹介する記事を書いていましたが、結局その年の秋まつりは、2日目の神輿が台風で流れてしまい消化不良に終わってしまいました。
そこで、今年の第42回吉祥寺秋まつりでは、天候が順調であることを祈願しつつ、昨年見られなかった各町会神輿の大集合にとりわけ期待したいところです。
吉祥寺秋まつり 八幡宮神輿の渡御
2日間の日程のうちの初日、今年であれば9月13日(土)には、武蔵野八幡宮の宮神輿が11:00に八幡宮を出発し、吉祥寺中を練り歩きます。先導するのは神馬と、はやしことばが特徴的な木遣り、女性達によって舞われる手古舞です。また、武蔵野市の市指定無形文化財となっている「むさしのばやし」が太鼓・鉦・笛により演奏されます。むさしのばやしの成り立ちは、150年ほど前の文久年間、まさに武蔵野八幡宮の祭を盛り上げるために作られたとものとのことです。
吉祥寺秋まつり 町会神輿
吉祥寺秋まつりでは、各町会ごとの神輿も出され、祭の初日・2日目とも所属する商店街にて担ぎまわされます。また、2日目の15:00頃には吉祥寺北口駅前の平安通りに繰出して、吉祥寺中の神輿が勢揃いする予定となっています。
吉祥寺秋まつりの見所ともいえるのが、この町会神輿の多様性です。武蔵野八幡宮例大祭に合わせて町会神輿が担がれるようになったのは昭和48年からですが、参加する神輿の数が次第に増えていくとともに、各町会が特徴を出そうと色々な神輿のスタイルを取り入れてきました。
神輿の大きさ、上部に鎮座する鳳凰、蕨手の形、飾り紐、そして担ぎ方や掛け声など様々な違いが発見できるはずです。統一感がない雑多な感じが、いかにも吉祥寺という街を体現しているような気もしますね。
2日日程の秋まつりが終わっても、今年は3日目に八幡宮例大祭が当たるので、祭気分を長く楽しめそうです。
コメント
[…] 武蔵野八幡宮例大祭に合わせた吉祥寺秋祭りが始まりました。今年はなんとか天気がもってくれるはず…各町会神輿の吉祥寺駅前での大集合は、14日(日)の15:00になりますので、見逃さないよう予定を開けておきたいところです。 ただ、これはあくまで吉祥寺住民にとっての参加必須イベント。敬老の日を含めた三連休には、全国各地で同時多発的に地元密着のイベントが行われます。そして、当サイトがフォーカスする街の一つである西荻窪では、あの西荻窪の象徴が地上に降臨するタイミングになるのです。こちらも、西荻窪を愛する方々にとって必見のイベントということになるのではないでしょうか。 […]
[…] さて、今年の秋まつり紹介記事の中で少し触れた、市指定無形民俗文化財のむさしのばやしですが、実際に演奏している場面を見ることが出来ました。なかなか個性的なピッチの演奏に感じられましたが、本来そういうものなのであるのかは判断がつきません(笑)。 […]