居酒屋ビールボーイ吉祥寺店 クラフトビールを気楽に手軽に

"もつ煮"です。シロホルモンを使って変化球 グルメ
"もつ煮"です。シロホルモンを使って変化球

吉祥寺にここ2、3年でどっと増えた感もあるクラフトビールのお店。これまでそういったお店は駅から離れた知る人ぞ知る立地にオープンする印象がありましたが、ブームを経て最近はむしろ駅チカの分かり易い一等地にオープンすることが増えたような気がします。そして目立つところに便利なお店が出来ていく一方で、先行者が不利益を被ってしまうのは仕方が無いことなのでしょうか。昨年末には東急裏で10年以上営業していたBeer bar BICKEが一時休店を決定するなど、ブーム以前からのクラフトビールファンにとって悲喜こもごもです。

CRAFT BEER MARKETの新形態 居酒屋ビールボーイがオープン

さて、昨年アトレのCRAFT BEER MARKETを紹介した記事で、かつてTALK BACK bicoqueがあった場所に出来る予定と書いていた居酒屋ビールボーイ。このお店はCRAFT BEER MARKETと同じSTEADY WORKSが運営するお店で、CRAFT BEER MARKETのバラエティ感をコンパクトにして、サーバ出しのシャリキンサワーとの2枚看板にしたお店です。

居酒屋ビールボーイ吉祥寺店

TALK BACK bicoqueの営業終了からかなり突貫の工事をしていたような印象がありますが、昨年11月21日にオープンして以降、お店を覗くと結構客入りも良好であるようです。そもそも本体であるCRAFT BEER MARKETが休祝日になると混んでいて入れないこともあるので、その際の誘導先として居酒屋ビールボーイを紹介しているのかもしれません。2つのお店の客層は大体似通っている印象です。

居酒屋ビールボーイ吉祥寺店の外観

居酒屋ビールボーイ吉祥寺店の外観

店先にマスコットキャラクターのビールボーイ(?)の看板があり、ビールケースを積んで作った立ち呑みテーブルとおぼしきモノもあります(喫煙席扱いなのかな)。TALK BACK bicoqueもフランクなお店でしたが、輪をかけて店先が賑やかになった印象ですね。

大衆居酒屋感はクラフトビールに意外とマッチ

店内にはタップの向かい10席ほどのカウンター席と、合計30席くらいのテーブル席があります。琉球チャイニーズとクラフトビールのマリアージュを謳うCRAFT BEER MARKET本体と異なり、こちらの店内は特段気になるニオイには支配されていません(ここ重要です)。清潔感のある内装ですが、どことなく大衆居酒屋の気楽な感じもあり。クラフトビールを飲む環境としてとても新鮮に感じます。

クラフトビールもこのような良い意味でチープな器で出てきます

クラフトビールもこのような良い意味でチープな器で出てきます

ビールのタップ数10の内訳は、癖のあるものが多く選ばれている印象です(若干フルーツビールなどが多めかもしれない)。本家の30tapには及びませんが、ふらりと何の気なく入店してラインナップが訳知ったド定番ばかりという事態にならないのは非常に心強い。ただ、純粋なホップの香りを愉しみたいペールエール・IPA派などにとっては2杯目、3杯目に飲むビールが無いかなといった印象も。他店との棲み分けになっているのでしょうね。
料理は焼き鳥を筆頭としてまさしく大衆居酒屋感あるフットワーク軽めなアレンジ料理です。クラフトビールに果たして合うだろうかと心配していましたが、意外と相性が悪くないものが多くて、また合わなかったとしても大衆居酒屋の雰囲気のおかげでむしろ当方の注文に非があったのではないかと感じてしまうマジックが存在します(笑)。もう一つの売りであるシャリキンサワーの方に軸足を移すという選択肢もあるので安心ですね。

"もつ煮"です。シロホルモンを使って変化球

“もつ煮”です。シロホルモンを使って変化球

STEADY WORKSのCRAFT BEER MARKET各店のコンセプトが、クラフトビールと意外な料理の新しい組み合わせを提案するというものであった筈ですが、この大衆居酒屋風という提案はとても好感触です。長居して熱燗頼んでシメまで行ける大衆居酒屋を置き換えることはないでしょうが、充分面白い存在になれると思いますね。

コメント

  1. […] スワンレイク直営店だった頃の売りは、クラフトビールと一緒に新潟のブランド牛のお肉が楽しめるというものであったはずですが、漠然と撤退理由を考察してみるに、二枚看板のうちの一つであるブランド牛をじっくり堪能しようとすると若干お値段高めであったのと(そしてそのお値段で楽しむのであればもっとちゃんとした座席で食べたい)、やはり立地がイマイチであったかのかなと納得したものです。同じ通りのならびには安価にクラフトビールを楽しめバラエティもある居酒屋ビールボーイがありますし、そうした強力なライバルがいるにも関わらず界隈自体の人通りはあくまで少なめなものですから。 […]

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