ハロー西荻に遭遇&チャサンポーのパンフレットを入手

5月の最終土曜日、普段よりこころなしか行き交う人の多い西荻窪を歩いていると、どこからともなくチンドン屋の鐘の音が聞こえてきました。しかもメロディを奏でているのはサックスです。この風変わりなチンドン屋、井荻のお祭りの際にも来ていましたね。そしてこの日は、2012年で開催23回目を迎える西荻窪商店街のイベント、ハロー西荻の初日でした。

チンドン屋

チンドン屋。台東区の団体みたいです。

パフォーマー

駅前にはパフォーマーが

ハロー西荻とは、商店街がマップを用意して行うスタンプラリー中心のイベントです。完走者にもれなく賞品が出るということが理由なのかわかりませんが、とにかく地域内での参加者が多く、商店関係者だけが義務的に参加するイベントという感が全くありません。家族連れの参加も多く、増えた人通りから西荻窪の狭い地域にこれほどの人が住んでいたのだと気付かされます。

駅前の賞品引換所

駅前の賞品引換所

この日スタンプラリーに参加することはなかったのですが、地図を広げながら歩く集団を横目に歩いていると、飲食店や雑貨店などにひときわ目立つ色彩のパンフレットが置かれているのに気付きました。

チャサンポー

チャサンポーのパンフレット

西荻茶散歩(チャサンポー)というイベントのパンフレットです。特色を使っているのでとても目立ちます。そしてこのパンフレットを開くと、また新たな意匠の地図が目に留りました。
西荻窪には有名なアンティークマップという、古物商や雑貨店などの位置を示したマップがあり、街中で入手できます。それに加え今回のイベントの地図。チャサンポーの地図。地図は一つあれば十分では?と誰しも疑問に思うことでしょう。西荻窪の人達は地図を作るのが趣味なのでしょうか。

しばしの考えののち導きだした予想は、西荻窪の人達はやはりアンティークの街にふさわしく、時を重ねた後に自分達の発行したものにつけられる新たな価値をわかっているのではないかというものです。以前紹介した西荻丼もそうですが、徹底的に内向きで徹底的に同じ顔ぶれの、まるで出席番号確認のような広報物を世に出すのは、売り上げのアップやニューカマーへの認知といった動機より上のところに存在する、それがライブな記録になるからという意識があるんじゃないかと思います。それは当たり前であるようでいて、実際商売に関わる人達がそういったイメージを共有し、実行するというのはまれなことではないかと思います。

勝手な想像で納得してしまいましたが、実際は違うかもしれません。さておき、この西荻茶散歩の日程は、今週末の6月2日、3日。西荻窪の84のお店で様々な特典や無料のお茶が振る舞われるそうですので、対象店に行って知らず知らず参加という人も多く出そうですね。人通りや地域外の人の比率など、ハロー西荻との違いも楽しみです。

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