いせや公園店が改装のため休業するのは、前の記事に書いた通りですが、もうひとつ。いせやの隣、公園寄りの立地で営業していたジェラート屋、ドナテロウズ吉祥寺店が完全閉店するそうです。
ドナテロウズ吉祥寺店は、今から25年前の1987年にオープンしました。その立地から、公園の散策のお供にジェラートを買っていく人が多いのは勿論、店舗としても井の頭公園を眺めながら店内の猫を愛でられるというサービスが好評でした。昭和初期を切り取って保存したのがいせや公園店なら、昭和末期〜平成初期の時代のスナップショットがドナテロウズであったかもしれません。失ってみて初めて、その存在の大きさを意識することになりそうです。
個人的には、七井橋通りから井の頭公園に入る時の、このジェラート屋を横目にした「さあ公園に入るぞ」という感覚が好きでした。若者の街吉祥寺が、公園の手前で途切れてしまわず中まで続いていくのも、”ジェラートを買って公園を歩く”というこのお店のスタイル提案に功績があったように思います。その点、改装後のいせやでは少し力不足であるのではと心配になります。
ドナテロウズの閉店は5月23日前後だそうです。今は店の看板猫達の里親を募集されているとか。そういえばこのお店のウィンドウには、いつも猫の里親募集、行方不明猫の捜索願などが貼り出されていましたね。本当に大きな損失です。
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