博多うどん酒場イチカバチカ吉祥寺店 博多うどんって難しい?

たまには新しめのお店の情報なども。ちょっと批判的にも書いているので、好意的な評価での紹介を期待している人は引き返しておいて下さい。

博多うどん酒場イチカバチカ吉祥寺店

関東人と博多うどんの出会い

博多の麺類といえば、針金のような細麺で食べる豚骨ラーメン。というのは、1980年代に豚骨ラーメンが東京に上陸して以来の関東人の認識です。
一方、博多人に知り合いがいる関東人はもう少し違ったことを言います。曰く、博多の麺類といえばラーメンではなくうどんであると。おそらく博多の人との付き合いの中で、博多イコール博多豚骨ラーメンという認識をやんわりと訂正されるのです。用事で博多に行くことがあっても、豚骨ラーメンのお店を見繕って食べに行くかたわら、たまに義務的にうどん店の暖簾をくぐって、ごぼ天うどんにかしわめしのセットを頼んで食べたりする。ここまでくるといっぱしの博多通になったような気分になるものです(実際そうであるかは別として)。ゆるめのうどんに甘いのか辛いのか雌雄はっきりさせないだし汁も、博多に行ったときにしか味わえないグルメの個性として受け容れるのです。

一風堂を展開する力の源パートナーズのうどん酒場

その博多うどんが、フランチャイズ店として関東に進出し始めています。博多豚骨ラーメンの「一風堂」を展開する力の源パートナーズが、博多の焼鳥専門店、「焼とりの八兵衛」の監修の元「博多うどん酒場イチカバチカ」というブランドを立ち上げて、今年2月にFC1号店を吉祥寺に出店しました。
吉祥寺店がオープンしたのは、末広通りの以前Body blowというレバー専門店があった場所です。

博多うどん酒場イチカバチカ吉祥寺店 外観

博多うどん酒場イチカバチカ吉祥寺店 外観

うどん店ということで昼はランチ営業、夜は博多うどんと博多のおつまみでお酒が飲める店として営業しています。折角ですので夕刻、”うどんはひっかけ一杯の締めに”というつもりで軽く飲みに行ってきました。

名物一八レモンサワーと博多のおつまみ

酒場としてのイチカバチカですが、サワー、酎ハイ、ビール、ハイボール、焼酎、日本酒などがメニューに載っており、それぞれのお酒は銘柄が選べるほどは種類が揃っていません。ラーメン専門店一風堂の店舗でもビールを頼もうと思えば頼めますが、完全にそういった感じで、料理屋のちょい飲みアルコールメニューという感が大きいです。”うどん酒場”であって”うどん居酒屋”でないのはそういったところからでしょうか。
アルコールメニューで一番推されているのが、氷の代わりに冷凍レモンが入った一八レモンサワー600円。焼酎かウォッカをベースに選べるので、とりあえず焼酎で頼みます。

一八レモンサワー

一八レモンサワー

コップの淵に付いているのは塩です。飲んでみると大変アルコールが薄い。サワーの”中”のおかわりが300円で頼めるのでそれで何杯もおかわりして下さいということなのでしょうが、誇張ではなく5、6杯以上飲まないと酔うことが出来なさそうです。
博多のおつまみもメニューにありましたので、うどんを食べる前にいくつか注文です。目立ったものを写真で。

イチカバチカの酢モツ

イチカバチカの酢モツ

酢モツは、380円でわりと楽しめる方かもしれません。このお店はお通しがないので、お通しの代わりと思って注文するのも良いかと。ただ味がかなり濃いめであくまでお酒のおつまみなので、本来はお酒をガンガン頼んでアテとして楽しみたいところです。アルコールを薄くして何杯も頼ませようとしてない?という店に対する不信感さえ生まれなければ…

イチカバチカの手羽明太子

イチカバチカの手羽明太子

手羽明太子も予想と違った感じで、こちらは味がくどすぎず面白い感じです。前情報が不完全だったので注文しませんでしたが、博多の有名な焼鳥店が噛んでいるなら豚バラ串を注文しても良かったかもしれません。

博多の肉ゴボ天うどん ダシってこんな感じだったっけ?

ツマミの後に、目的の品である博多うどんを注文します。楽しみにしていたので一番デラックスな肉ゴボ天うどんを。

イチカバチカの肉ゴボ天うどん

イチカバチカの肉ゴボ天うどん

…博多うどんって本当にこんな感じだったかと、頭に疑問符が。いや、確かにうどんはとても柔らかめでコシが全く無いものなのですが、ダシの味が記憶よりも複雑にすぎるような気がします。イチカバチカのホームページ情報によれば、ダシには昆布・ホタテ貝柱・サバ節・焼きスルメ・ウルメ節・玄海産いりこ・五島産焼きアゴを使用しているとのことです。おダシの香りは褒めるべき点かもしれないのですが、それが柔らかめの麺と上手くかみ合っていないと感じてしまう。
博多出身の人がこのお店で博多うどんを頼んで、出てきたうどんに対して懐かしいという気持ちを抱くのか、純粋に知りたいです。もしかしたら私の知っている博多うどんがとても狭い範囲のもので、博多においてはうどんの麺さえ柔らかければこの複雑な味のダシはあり得るヴァリエーションなのかもしれない。でも関東に進出した博多うどんのお店にあえて行くような人は、どちらかというとウエストとか資さんうどんとか、牧のうどんなどのイメージを期待して、「そう、これこれ。」と言いたい人ばかりではないのでしょうか。

今後関東で食べられる博多うどんとしてこのお店のスタイルが定番になるためには、関東人の先入観もあって結構な時間が必要になるのでは、と感じました。

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