吉祥寺の杜 宮本小路公園の計画プラン

喫茶店『天子峰』の跡地が魅力的な空き地になっているという記事を以前書きました。

吉祥寺本町 喫茶店『天子峰』跡地の空き地

先日久しぶりに跡地を訪ねてみると、紫色の花を咲かせた雑草(おそらく諸葛菜でしょうか)に覆われ、これまた美しい花畑の光景となっていました。

雑草は美しいですね

雑草は美しいですね

思わず人目をはばからず、侵入を試みたくなるほどのわくわくさせる空き地ですが、敷地外にはこの空き地の今後の活用についてを示す看板が増えていました。

なにやら立て看板

なにやら立て看板

名称:宮本小路公園

名称:宮本小路公園

プランの詳細などは、武蔵野市のホームページでPDFファイルが配布されています。

吉祥寺の杜 宮本小路公園 基本プランの決定について

つまりこの空き地の活用については、ワークショップを開き地域住民の意見を反映してプラン決定となったようです。公園の名称は『吉祥寺の杜 宮本小路公園』。宮本小路というのは、この土地と接する道路のうち、五日市街道ではない方の道の名前です。

何故ただの宮本小路公園とならず、吉祥寺の杜を冠する公園名になったのかというと、この土地の所有者が吉祥寺の歴史に大きく関わり、また吉祥寺の生き字引だったからだそうです。
所有者の宮崎勇さんは、2010年に91歳で亡くなられるまで、吉祥寺の歴史研究を行い、しばしば「語り部」としてセミナーの教壇に立ちました。「吉祥寺原住民」を自称されたという宮崎勇さんは、勿論生まれも吉祥寺。そして、宮崎家というのは、明暦の大火で消失したオリジナルの吉祥寺門前町から原野だった現在の吉祥寺に移住してきた、最初の開拓者の家だったそうです。

確かに、Wikipediaなどの記述を見ても、大火の後の最初の開拓者として、宮崎甚右衛門という名前が出てきます。吉祥寺が原野から村に、そして住宅街へと変わっていく過程に携わってこられた家だったということで、公園名に吉祥寺の杜とつけることになったのでしょう。

その土地への住民の思い入れを表現した公園としては、以前紹介した西荻窪の坂の上のけやき公園という例があり、吉祥寺のこの公園のプランもうまく成功してくれることを期待します。ただ、名前に杜の字がついているこのネーミングは、ともすると吉祥寺の某所にある分譲住宅を連想させるような、安直なネーミングになっていやしないかと、少し残念に思うところではあります。

開園は平成26年4月の予定です。

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コメント

  1. […] 原野であった吉祥寺への、最初の入植者の邸宅跡を使った公園、「吉祥寺の杜 宮本小路公園」について、当サイトでは雑草の生い茂る空き地状態からリポートを行ってきました。 現在宮本小路公園は4月オープンに向けての工事中です。工事の予定は3月17日まで、ということですが、傍らを通りかかると、一見これは間に合わないのではないかとも感じました。スナップをいくつか載せておきましょう。 […]

  2. […] 何故これほど広い公園ができたか。その裏事情は、吉祥寺西公園もご多分に漏れず、周辺住民の意向によって跡地の利用方法が決まった土地なのです。このようなケースは、西荻窪の坂の上のけやき公園、五日市街道沿いの吉祥寺の杜宮本小路公園などでもありました。元々大蔵省所有の土地であったものを、武蔵野市が買い取り、ワークショップなど周辺住民の意見をヒアリングし用途が決定したという経緯です。公園のシンボルとも言える2本の巨木(シラカシ、コブシ)は元々の土地にあったもので、樹木を活かしたまま公園をつくるという手法は、先ほど例に挙げた2つの公園のケースでも共通していますね。 […]