昼のハモニカ横丁が楽しいというのは、もはや常識になってしまいましたね。
三鷹のハモニカ横丁のオープンが、また来月にのばされている気がします。まさかのベーパーウェア化というのは勘弁してもらいたいところですが、おかげで吉祥寺の横丁が生まれ変わっているということの宣伝はメディアを通してしっかりできたのではないでしょうか。
新生ハモニカ横丁の尖兵として最初にオープンしたハモニカキッチン。その名の通り、VIC系列店の厨房を兼ねていると言えるこのお店は、飲み屋としての顔と同じくらい、あるいはそれ以上に昼食のバイキングを売りとしています。
そんなハモニカキッチンですが、お昼時と夜の営業とのつなぎの時間帯に行くと、おそらくバイキングのあまりを詰めたと思われる弁当を売り出していました。しかも、時間帯が良かったのか(悪かったのか)半額になっています。同価格帯の安売り弁当よりもコストパフォーマンスが高いと感じたので、公園で頬張る用に一つ購入してみました。
詰め合わせのバリエーションは数種類ありましたが、その中の魚が入っているものを選びました。コンビニの弁当に確実に勝るのは、厨房直出しゆえのパサパサになっていない魚でしょう。噛み締めると、やはりジューシーで、味付けにも独特の趣があります。
この味付けの趣は、どのおかずについても言える事でした。噛み締めると下味の他にまた別の味が広がるという、最低二段階保証。全世代にポピュラーな飲み処としての、面目躍如です。味は見た目の色通り濃いめで、お酒が進んでしまいそうな弁当とも言えますが、玄米の甘みでうまく中和されます。総合的に見て、弁当としての完成度が高いのではないでしょうか。
ハモニカ横丁の飲み屋街は、これまで昼の時間帯にはただの通り抜け通路と化していました。今でも通り抜け人口が多いのは変わりませんが、それならば、と通行人のニーズも心得た弁当を売り出しているのはなかなかの好手です。
夜型の吉祥寺人の、遅めの朝飯になんか丁度良いのではないでしょうか。
コメント
[…] 花見の季節に間に合うかどうかと案じていたのが、嘘のようです。入居予定のテナントのアテはあるのでしょうか。このブログでかつて冗談めかして書いたベーパーウェア化が、真実になってしまいそうで恐ろしくもあります。 […]