吉祥寺の街から一つ一つ消え続けているCDショップですが、その中で長らく奮闘し続けているのが、disc unionです。
以前、オールジャンルのCDを扱うdisc union吉祥寺店について紹介いたしましたが、今回紹介するのは、ジャズ・クラシックに専門特化した売り場で攻める、disc union吉祥寺ジャズ&クラシック館です。
ダイヤ街チェリーナードからコピス前に抜ける狭い通りに、ジャズ&クラシック館はあります。三階建ての一階部分には同じ系列のaudio unionが入居しており、2階のジャズ館、3階のクラシック館には高級オーディオ機器を横目に狭い階段を上がって行くことになります。
2階ジャズ館には、中古CDのみならず、中古LPもごっそりスペースをとって置かれています。店の特色として、モダンジャズ、フリージャズ、実験音楽などの幅広いジャンルの品揃えや、吉祥寺の有名ジャズ喫茶MEGのオーナー、寺島靖国氏と連携した企画の多さなどがあり、ひと味違ったジャズ盤のセレクションを体験できます。
3階クラシック館には、幅広い音楽様式や時代のクラシックCDが集められており、現代音楽や日本人作曲家、はては海外のR盤まで取り扱いがあります。あまりに扱いが手広く、検索性が非常に悪い陳列だと思うのですが、CD掘りが趣味であれば、不便もまた楽しみと思えるかもしれません。
そうした好事家向けにうれしい店舗であると言えるのですが、一点だけ気になるのは、どの売り場もかなり臭うということです。
付近のビルに飲食店が多いからなのか、何かが焼けたような強烈な臭いがいつも充満しており、しかも年々酷くなっていっている感があります。disc union吉祥寺店は今年の2月に改装がありましたが、こちらのジャズ&クラシック館にも、そろそろ改装などで対策を講じてほしいと思わずにはいられません。
さて、吉祥寺のdisc union2店舗に共通するのは、中古CDの気前の良い割引セールです。値札の値段からさらに数割の割引が行われるため、セール時を狙えばお目当ての音盤が1000円以下で手に入るということも多くあります。
セールのタイミングは不定期ですので、何もセールが行われていないタイミングに行くと、少し損をした気分にもなるのですが、吉祥寺disc unionが確実にセールを行っているタイミングというのがあり、それが年末年始です。大晦日や元旦も毎年営業を行っており、またそういったタイミングで値引率が大幅に上がっていることも多いので、年末年始、暇でしょうがないという方は、運試しを兼ねたCD漁りに出向くというのも、乙な楽しみ方ではないでしょうか。
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