PLAT STAND 酛

いっその事、ビジネススーツをドレスコードにしてみるというのはどうでしょう?

PLAT STAND 酛

かつて吉祥寺ブランドの高級スーパー三浦屋が入居していた、サンロードのファミリープラザ。地階にはなかなか地元的ディープな店が集まっていたような気がしますが、今年の2月、ぼてぢゅうのあった場所に日本酒バーがオープンしました。

そのお店、「PLAT STAND 酛」は、新宿と新橋に店を構え、日本酒マニアのビジネスマンの憩いの場となっている「酛」というお店の吉祥寺出店です。立ち呑みのスタイルは2店と変わりませんが、店のスペースは広く、立食パーティのような立ち呑みです。中央には燗をつけるマシーンが置かれており、セルフが基本のシステムのようです。

立ち寄ったときには、先客が一人という状態で、立食パーティ会場の先客が一人のような何ともいえない寂しさがありました。立ち呑みにしてはがっつりとした料理メニューがある事にも驚きましたが、まずは店の売りである日本酒のメニューをチェックします。

PLAT STAND 酛 メニュー

PLAT STAND 酛 メニュー

いや、知らない銘柄の多さに驚きます。上喜元、貴、而今あたりは、聞いた事が(あるいは、もうろうとした意識の中で呑んだ事が)あるかもしれませんが、その他の銘柄については、どのような味であるのかを都道府県名で判断するしかありません。

それでも、グラス(半合強)が300円から呑めますので、失敗しても被害は最小限で済みます。端から順に、、と頼むには少し酔いのリミットが近づきすぎていたので、スタッフの方に辛口のおすすめを聞いてその通り注文しました。

いただきましたのは、広島県呉市の「宝剣」。いきなりですが、メニューにはない銘柄ですね。酒のラインナップはその時々で変わるようです。

なるほど辛口のお酒ですが、これまで呑んだ事のある辛口のどれとも一致しない、個性のある味であると感じました。しかしながら、地方独特と言っていい癖の多い味の酒に出会うと、地場のものをアテに呑んでみたいと思ってしまいます。それは過剰要求なのでしょうがね。

さらっと引っ掛けて帰ろうと思い入店したのですが、呑んでいる最中に他の客のお出ましもなく、本当にさらっとで出てきてしまいました。このような使い方をされると、お店の採算的に大丈夫なのかと心配にもなります。

新宿と新橋の店舗は、場所柄ビジネスパーソンが集い、連れ合いとの日本酒知識の見得の張り合いでマイナーな酒を注文。気付けば結構な金額になっているということもあるかもしれませんが、吉祥寺では、見得を張るような人間は(年齢的に)座敷などある店舗を好むでしょうし、若者はハモニカ横丁の立ち呑みで充分と感じてしまうはずです。

そこで冒頭の提案、ドレスコードをもうけて、日々のビジネスの時間の流れにいっときの癒しを求めた先端人達が集まる(という設定の)場所にしましょう。そうでもしないと、吉祥寺での立ち位置がなかなか掴めないのではないかと心配なのです。

一駅となりの三鷹だったら、戦略をそのままに開店できたのではないかと思ってしまわない事もありません。

(2014.1追記)
久しぶりに訪れてみると、椅子のあるテーブルが出来ていました。店内中央のがらんとしたスペースも上手く殺されて、独特の居づらさが薄れてきたのではないかと思います。

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