吉祥寺駅駅前再開発:ぶぶかの移転と喫茶店『ボア』

移転前ぶぶか

ぶぶか 吉祥寺店 移転前

以前、吉祥寺がラーメン空白地帯だったと書きましたが、それは強力な地盤をもった店が地域のラーメン店として必要十分の状態であったということです。思いつくだけでも、ホープ軒本舗、春木屋吉祥寺店、ジャンボ餃子で有名な一圓、それに変わり種としてそばラーメンの一二三などがあり、吉祥寺ラーメン特集などは十分に組める店舗数・知名度でした。
では何が足りなかったというと、ラーメン界のブームの波が、防波堤に遮られているかのように全く到達しない状況であったということで、それはやはりテナント料が高い=流行もの出店のリスクが負いにくいという事情があったのでは無いかと考察できます。
そういった状況はここ数年間で大分変化してきたのですが、それは置いておいて、吉祥寺油そばの有名店、ぶぶかの話をしましょう。

ぶぶかの開店は1995年。前身は1994年に明星食品グループの特命で開業した屋台で、以降の油そばブームも明星食品を抜きにしては語れないものです。元々多摩地方の地ラーメン(ご当地ラーメンよりミニマムなものを、地ラーメンと呼ぶそうです)として、亜細亜大学そばの珍々亭にあったメニューで、歴史を振り返れば1950年代にも遡り、また類似の料理は中華料理の油麺に行き着くという、まあ変な言い方をすれば、「有りそうで有った」ものです。それがぶぶかの開店後ものの1、2年でブームになってしまったのだから、防波堤を力技で破ったといった感じではあります。
販売戦略であるのか、とにかくこのぶぶかは行列が途切れない店ということで有名でした。店の外には行列用のベンチが置いてあり、やはり若い男性客が多かったという印象が有ります。駅徒歩1分のわかりやすい立地だったのも、繁盛の秘訣であったかもしれません。

ぶぶか移転前の謎の椅子

ぶぶか移転前の謎の椅子

写真は移転前のぶぶかの前にあった謎の椅子を、思わず撮影してしまったものです。
この写真の隣に移っているシャッターは、2007年に閉店した喫茶店『ボア』のものです。もともと昭和33年以来この場所で喫茶店を営んでおり、文化人に愛されて営業していた喫茶店でしたが、2007年に閉店、その理由は吉祥寺駅再開発事業の予定地だったため、耐震性の確保のための改築が認められなかったことといいますから、再開発が随分長い間オオカミ少年だったことがわかります。そして、2013年までシャッターを閉じた形で店舗が残り続けていることになりました。

ぶぶかも今や南口での営業をやめて、吉祥寺駅北口側のパルコそば、カルディの並びに店を移しました。移転先はこちら。

ぶぶか 吉祥寺店 移転後
ぶぶか移転後

ぶぶか移転後

こちらの店舗では行列を見たことがありませんが、明星食品グループから変わった日清食品ホールディングスが、この店にどういった価値を見いだすか注目です。

追記:
久々に前を通ったら、まだ営業中!?
気が早い勘違いでしたね。ぶぶか南口店は2/24に閉店だそうです。

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