記事タイトルのパンダボート・コアラボートの前に”不気味な”という形容詞を付けようかと悩みましたが、いちおう自重しましたよ。
存在感が地味目な善福寺公園ボートに新顔が登場
武蔵野三大湧水池に付属した公園である井の頭公園、善福寺公園、石神井公園ですが、どの公園の池もレンタル料金を払えばボートを浮かべて遊ぶことができます。
当サイトでは過去にこの三大湧水池のボート事情を比較する記事を書いていましたが、通年で営業しておりスワンボートもある井の頭・石神井公園に対して善福寺公園は存在感が地味目という結論に至っておりました。
記事を書いたのが2014年、ということはそれから10年近い月日が経ったわけですが、この10年の間”地味目”、”スワンボートが無い”というような中傷ないしご意見を受け続けた善福寺公園が、そうした事態を解決してイメージアップを図ろうとようやく重い腰を上げました。他園に続いてスワンボートを導入するとか、そんな生温い付け焼き刃的な解決など求められてはいない!と意気込むかのように、他園にはまだ導入されていない種類の足漕ぎボートが4艘やってきました。スワンボートならぬ、パンダボート&コアラボートです!
こわい!
動物の姿を模した足漕ぎボートとしてスワンボートを見慣れた我々には、みにくいアヒルの子以上に間違った場所に生み落とされてしまった異形の存在に見えます。スワンの形をしたボートがスイスイ水面を走るのは理解できるのですが、パンダとコアラが首をもたげて水面を走る姿を見るのはおそらくこのボートが初めてです。
コアラボートのコアラ部分については1000歩譲れば可愛らしく見えてこないこともないのですが、パンダボートの目には生気が全く感じられません。夜中にふと目が合ってしまわぬよう、上の池には夜極力近付かない方が得策かもしれませんね。
パンダボート&コアラボートの導入例、なくはないが…
このパンダボート&コアラボートを製造しているのは、全国の公園の池に浮かぶボートのほとんどを作っているという群馬県の株式会社スナガという会社であるようです。日本で初めて公園の足漕ぎボートにスワンの船首をつけたのもこの会社であり、全国のボート池で見られる光景をプロデュースしたと言っても過言ではないのですが、スワンではなくより子供に受け容れられ易いキャラクターとして新たに作ったのがパンダ&コアラのボートのようですね。ボートのお値段自体はスワンでもパンダ&コアラでも変わらないようです。
ちなみに他園でのパンダボート採用例を検索してみると、あまりに顔が怖すぎるので職員によって目を整形され顔に紅を入れられている事例がヒットしました。善福寺公園の個体もこれからマイルドなお顔にお色直しされるのか、あるいはよりリアルで獰猛なグリズリーあたりに進化していくのか動向をじっと見守っていきましょう。
レンタル料金は通常の足漕ぎボートより100円高い30分内800円
ボートの料金体系ですが、30分のレンタルで通常の手漕ぎボートは500円、足漕ぎボートは700円、パンダボート&コアラボートは800円となっています。2014年にはそれぞれバラバラな料金体系だった三大湧水池のボートですが、お値段が統一されているようですね。
ちなみに手漕ぎボートで遊びたいけれども30分500円は割高なのではないか?と思われる方々には、三大湧水池の近辺のライバルではありますが武蔵関公園のボートをお勧めします。こちらはボートの種類が手漕ぎしか無い代わりに30分200円、さらに未就学児や75歳以上と同乗の場合無料になります。10年ほど前からこちらは変わっておりませんね。
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