西荻窪 N.HARVEST 魔法のスパイスがすごい!

N.HARVESTのわくわくする店構え グルメ
N.HARVESTのわくわくする店構え

コロナ禍での外食自粛ムードから、家でも外食に見劣りしない料理を作って食べたいと自炊に一念発起された方もいるのではないでしょうか。

旧府道(乙女ロード)のわくわくするスパイス・紅茶専門店

西荻窪の街をあてどなくぶらぶら散策していると、偶然通りすがったお店を通じて新しいマニアックな世界への入口を発見することがしばしばあります。というのもなにしろ、西荻窪の街には小規模ながら趣味性や専門性を尖らせた意欲的店主によるお店があり、かつ西荻窪でスタンダードな店構えといえば高層商業ビルの中におさまる箱入り娘然としたテナントではなく通り沿いにある低階層、まさに通行人の目線の高さにお店が存在するのです。つまり西荻窪ではいくぶんマニアックなお店であろうが、人々の行き交うメインストリートにその門戸を開いてくれている場合があり得るのです。

N.HARVEST

今回紹介するお店、N.HARVESTは、ぶらぶらとお店の前を通り過ぎた人が2度見、3度見してしまうであろうほど外観の印象が素敵なお店です。木とガラスと鉢植え植物の緑で構成された明るく洒落た入口。此処はおしゃれな輸入食器やアクセサリなどを取り扱っているお店だったろうか?と確認しに近寄ってみると、棚に陳列されているものが漢方薬局などで見かける無骨なガラス瓶に入った草根木皮であると気付き意表をつかれます。それではこのお店はまさに漢方薬局のようにニーズが明確な人向けのなにかしらの専門店なのか、見た目と裏腹一見はお断りだろうかと予想し、おっかなびっくり奥を覗き込んでみると客層はいたって普通のカジュアルな西荻窪ユーザー。そして店内でこのお店の売り物としてずらり陳列されているのはなにやら統一的な見た目をもった小袋。その小袋がカテゴリ分けされて手に取り易い高さに沢山並べられています。何をいったいどのように売っているお店なのかと気になり、門外漢にもかかわらずついつい足を踏み入れてしまうのでした。

N.HARVESTのわくわくする店構え

N.HARVESTのわくわくする店構え

このお店、N.HARVESTは北海道函館市に本社がある同名の会社がもつ唯一の実店舗であるようです。オーガニックスパイスやドライフルーツ、紅茶などをインドやパキスタン、トルコあたりから輸入し通信販売を行っている会社(ホームページ)らしいのですが、さらに西荻窪の実店舗ではスパイス講座や現地音楽のライブなどのイベントもとりおこなうようです。そういった関係なのか店内にはDJの使うターンテーブルなども見受けられました。
さて先程目に留まった小袋、手に取ってみると調味料売場でよく見かけるエスニックなスパイス名が記載されています。スパイスの種類にもよりますがオーガニックスパイスをうたっているわりにとても良心的な価格にみえ、普段料理にスパイスを使う方であれば多少のお値段上乗せして置き換える形で試してみることができそうです。スパイスに対するニーズが明確な人には重宝でしょう。でも本当にちらりと店内を覗いただけの一見でもつい入ってみたくなる、このすこしわくわくする陳列の感じは、ジャンルも所在する街も違いますが吉祥寺にかつてあったコットンフィールドなんかを連想してしまいますね。

スパイスの初心者にオススメの”魔法のスパイス”

とは言え私はただのお店の中に迷い込んだスパイスの門外漢、ニーズは明確ではありません。何を試しに買って帰るべきか、小袋で買って帰っても余らせてしまうのではないかと買い物には少し尻込みしてしまいます。
そういった一見客の存在を見越してなのか、商品名”魔法のスパイス”というどんな料理に使うのも良さそうなスパイスミックスを陳列スペースの目立つところで見つけました。流石メインストリートに門戸を開いたお店というべきでしょう、こうやって興味本位で入ってきた客がつい買ってみたくなるうってつけの入門用商品も置いているのですね。同様に一見向けと思われる”西荻マサラ”という名前のマサラスパイスと一緒にお土産に買って帰ることにしました。

魔法のスパイスと西荻マサラ

魔法のスパイスと西荻マサラ

魔法のスパイスと西荻マサラ、それぞれ袋の背面に成分が記載されておりまして、

魔法のスパイス
有機コショウ、有機ニンニク、有機パプリカ、有機オレガノ、有機セージ、有機ローズマリー、有機タイム
西荻マサラ
有機クミン、有機コショウ、有機トウガラシ、有機カルダモン、有機シナモン、有機コリアンダー、有機フェンネル、有機ショウガ、有機ニンニク、有機クローブ

のようになっています。原産地として記載されているのは、スリランカ、インド、エジプト、トルコ。細かく粉砕されたパウダー状のスパイスなのですが、市販のものに比べて粉が少し粗めで、料理の中でも存在感を放つホールスパイスとの良い所取りを感じます。そして肝心の万能スパイスとしての使い勝手なのですが、料理に少し加えるだけでいつもの料理に洋食店で味わう料理のような華やかさが出てきます。魔法のスパイスはシチュー等の隠し味として加えてもよし、またニンニク、ローズマリーといった肉料理に合うスパイスの効果もあってお肉を焼くときに振りかけても良いアクセントになります。西荻マサラはカレーに加えたりサラダに和えてみたり、じんわりとした辛味と苦味のアクセントをつけたいときに便利です。案外、煮浸しの隠し味なんかにも良いかもしれません。
というわけで、ひょんな好奇心から気になるお店に入って見つけたこの2つのスパイスですが、コロナ禍で洋食店の味が恋しい、されど自炊でガマン、という鬱々とした日々を送っている方にはうってつけの、自炊が楽しくなる魔法アイテムになりうるのでは?と思いました。マサラの方は西荻窪の名を冠したご当地土産として知人に配ってみるのも良いかもしれません。西荻窪が最近メディアにおいてカレーの街として取り上げられることが多いことに加え、街にディープな部分があると一目置かれていることもあり謎の説得力を持ってくれるかも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました