2018観梅とかいぼりと@井の頭公園

青空にとても映えます。 井の頭公園
青空にとても映えます。

井の頭公園の、開園100周年記念事業であるかいぼり。2013-2014冬シーズンに1度目が行われたこの試みは、4年間で当初の計画通り3回が実施され、その間にこの井の頭公園かいぼりの評判を参考にテレビ東京がかいぼり番組を企画するなど、各方面に影響を与えています。

今年も底を見せた井の頭池と、イノカシラ・リバー

3度目のかいぼりは現在も実施中で、これから桜の季節に向けて抜かれていた水が戻されていくことになります。池が現在訪問客に晒しているのは、2015-2016冬シーズンのかいぼりでも驚きとともにレポートしたイノカシラ・リバー。人間がこの地に定住を行う遥か以前から天然の湧水池であった井の頭池は、都市化に伴う地下水の濫用などで湧水を涸らし、ポンプによる汲み上げが必要な半人工池となります。それでも一定量の水が湧き続けているため、そのポテンシャルがかいぼりの際には川となって地表に現れるのでした。

イノカシラ・リバーサイド

イノカシラ・リバーサイド

木の枝を地面に写したような流路

木の枝を地面に写したような流路

もっともこのイノカシラ・リバーの登場、流石に二度目ともなると作業員に予期され、抜いた水の集め先となるようホースでアシストされていました。池底の天日干しが今のところ円滑に行われているのも、こうしたノウハウが蓄積されてきたからかもしれません。

風情にはやや欠けるリバー

風情にはやや欠けるリバー

かいぼりによって目にする事の出来るお馴染みの光景は他にも。記念事業としてのかいぼりは今回が最後であるらしいのですが、在来種の保護などの理由で今後もかいぼりが実施される可能性はあるそうで、冬の井の頭池といえば枯れ果てた姿、というイメージが一般に定着してしまわないことを望みます。

例の井の頭池を見下ろせる物件。私が入居者だったらライブカメラ配信を企む

例の井の頭池を見下ろせる物件。私が入居者だったらライブカメラ配信を企む

スワンボート達も、どこか別の池にでも飛び立ってしまったのでしょう…

スワンボート達も、どこか別の池にでも飛び立ってしまったのでしょう…

まあ、スワンボート達は井の頭公園駅付近に陸揚げされているだけですけれどもね。

梅階段、梅の見頃の始まりです

桜の時期に池が正常化していれば良い、ということは、それよりも前に咲く梅などの花は眼中に無いのか。全くけしからんと腹を立てる人もあるかもしれません。が、井の頭公園の梅といえば池から離れた梅階段の所にあるものが有名で、桜の樹がそうであるようにその美しさを最大限愉しむのに水の存在を必要としないのです。

井の頭公園の梅階段

井の頭公園の梅階段

加えて言うならば、梅の花の素晴らしさはその半分くらいが立ちこめるにおいによるもの。池の水が無い事よりも、花粉が飛び交って嗅覚が正常に機能していない事に腹を立てるべきかもしれませんね。

開花タイミングには誤差があるので、長く愉しめます。

開花タイミングには誤差があるので、長く愉しめます。

梅階段右手の土手は見頃

梅階段右手の土手は見頃

青空にとても映えます。

青空にとても映えます。

西園は桜開花前夜を彩る花の宝庫である

例年ならばこれで井の頭公園の梅レポート終わり、とするところですが、今年は西園の方もチェックしたい。南に向けて歩き始めます。

春の訪れを告げる、赤い花が咲き始めています。

春の訪れを告げる、赤い花が咲き始めています。

と思って近付いてみると、人工物でした…

と思って近付いてみると、人工物でした…

昨年の桜開花レポで誉め称えていたような気がする、公園の端っこにある集合住宅前の桜。勿論まだ咲いてはいません。

この突き出し具合がそそるのです。

この突き出し具合がそそるのです。

西園に着くと、そこには咲き誇る桜開花前の主役達の姿がありました。河津桜や寒緋桜。西園はソメイヨシノの暴力のような井の頭池周辺と異なり、多様性を見せる空間となっています。

梅…?少々自信がありません

梅…?少々自信がありません

咲き始めの寒緋桜

咲き始めの寒緋桜

満開の河津桜

満開の河津桜

今年は桜の開花レポートも、西園を含めて行いたいものです。さて楽しみ。

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