前回は五日市街道から千川上水まで、武蔵野市役所の前を通る中央通りの桜めぐりを行いました。
今回は中央通りを青梅街道まで抜けてしまって、その先にある武蔵関公園に入ったところから始めましょう。
武蔵野三大湧水池には入っていない?武蔵関公園の桜
東京23区の丁度西側の端っこにあたる辺りの湧水をたたえた三つの池を集めて、武蔵野三大湧水池という呼び名が使われています。この武蔵野三大湧水池のメンバーは井の頭池・善福寺池・三宝寺池で、それぞれの池に対応して井の頭公園・善福寺公園・石神井公園という大きな公園があります。
ではこの武蔵野三大湧水池以外に近辺で湧水池と公園のセットが無いのかというと、そんなことはありません。今回桜を見に行った武蔵関公園には富士見池という池があり、まごうことなき湧水池です(まあ、最近湧いていないのでポンプで水を汲み入れたり、石神井川から流入させて維持していますが、これは三大湧水池にしても同じこと)。ただ、三大湧水池には数えられていない。その理由についての考察は…いずれ改めて記事にしたいところです。
武蔵関公園への入り方も沢山ありそうですが、今回は東側から坂道を下って入りました。付近のアパート前に桜の樹が並んでいて、幸先も良さそうです。この入口から入園すると目の前に”葦の島”という小島が見えます。この小島は主にヨシやメタセコイアなどが生えている島なのですが、春先のこの季節には諸葛菜の花が揃って綺麗に咲いていました。
池の周りにはあまり風情の無いコンクリートで固められた遊歩道があります。ここら辺が湧水池っぽさを感じさせなくする原因でしょうか。でも桜の花はときに人工物と一緒にあった方が綺麗に見えたりもして面白いです。
この人工池っぽい個性、これはこれで心象風景としてクるところもあり。現代の武蔵野○大湧水池には是非加えていただきたいところ。
ボート料金が30分200円、未就学児および75歳以上の人が同乗の場合無料というのは破格の値段です(ただし冬期と毎週月曜は休業)。75歳以上になったら毎日通いましょうかね。
意外な桜の穴場だった武蔵関駅周辺
武蔵関公園を北から出て、西武新宿線の線路と並走する石神井川沿いに歩きます。今回の桜めぐりで一番の発見だったのは、ここが桜の穴場であったということ。普段から西武新宿線を東伏見以西まで利用する人には常識だったのかもしれませんが、川と鉄道と桜が良い具合に同居している凄い風景なのです。
人工物と桜の取り合わせも良いと書きましたが、石神井川の凄く無機質な護岸と相まって面白い絵になるのです。
撮り鉄垂涎の組み合わせだと思うのですが、あまりそれっぽい人は居ませんでした。西武新宿線があまり格好良くないからでしょうか。
「関の溜 花びらを蓄えた コンクリート」渾身の一句ですがどうでしょう?
最後に東京女子学院の宣材みたいになってしまった1ショットを。
次回は武蔵関駅から北上、大泉学園駅まで到ります。早く三大湧水池の桜レポートを書きたい…
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