毎年毎年続けに続けて11年目になる桜のお花見リポート。前回は宴会が解禁された井の頭公園を訪ねましたが、今回は毎年恒例訪れるスポットとなっている武蔵関駅周辺です。
つぼみ混じりの武蔵関桜だが迫力十分
西武新宿線の武蔵関駅南口を出て右折、商店街を抜けた先にあるのが桜の名所です。新宿線の線路と並行して流れる石神井川に枝垂れる枝垂れ桜なのですが、この区間を電車に乗る機会が多い人は誰しも存在が気になってしまう桜でしょう。
満開に近い桜にばかり気を取られていると見落としがちなのですが、植え込みの花々も春を迎えた喜びを全身で表現しています。
この場所の名所たるゆえんは、石神井川のとても無機的な岸壁に対して桜の枝と花が力強く主張して、都会における人工物と自然との共生を感じさせるからです。
ここの桜は決して都内の桜名所ガイド〇〇選、などという持ち上げられ方をされるわけでは無いのですが、毎年桜が満開の時期にここを訪れるとこの穴場の桜を求めてやって来た沢山の人々とすれ違います。いつ見ても見事な、中毒性のある桜だと言って良いでしょう。
今年ふと気づいた事
そんな毎年恒例の武蔵関桜詣でなのですが、今年は例年気にも留めなかった新たな事に気付きました。武蔵関駅方面から歩いて、ポツンと立っている東京女子学院前の桜の樹を過ぎてから最初の桜の樹ですが、よく見ると川に向かって垂れる枝が対岸の何かしらの植物の蔓によって絡みつかれています。
石神井川を挟んで線路側の岸の狭いスペースにも植物が根を張って成長しているようです。これを意図的に植えているのかそうでないのか定かではありませんが、枯れ枝が桜に絡まっているということは桜の花が散った後の季節に成長して枝を捕まえたということなのでしょうか。なんとも強かな植物の力を感じますが、ただでさえ不安定な伸び方をしている桜の枝に下方向への力がかかってしまわないのかと心配です。
この対岸の狭いスペースに根を張る植物は単一の種類でなく色々な顔ぶれがいるようです。
枝垂れ桜の脅威になる植物ばかりではないのでしょうが、彼らが招かれざる客として処分されてしまうのかどうか、来年の花見で顔ぶれの変化などを確認する楽しみもできましたね。
武蔵関での鑑賞を締めて、次回は石神井公園の桜を見に行きましょう。
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