見頃を過ぎかかった桜のレポート、三鷹駅北口から玉川上水沿いの桜通りを歩いて、新武蔵境通りへと打ち当たったところです。
この区切りの良さそうな場所で桜通りは終わりなのか、と思いきやまだまだ先に続いているようです。今回はその辺りをレポートしましょう。
境浄水場の南側の道も桜通り
大通りの信号をわたり右手にあるのは、東京都水道局の境浄水場です。この浄水場が武蔵境浄水場でなく境浄水場と呼ばれるのは、おそらく作られた当時の1924年にはまだ境駅から改称した武蔵境駅の名称が馴染んでいなかったからでしょう(改称は1917年)。
桜通りの桜は、やはり散り際といった感じで風が吹くと桜の嵐が起こります。道路上にも散った桜の花びらで絨毯ができ始めています。
このまま今回桜通りの桜とはタイミングが合わなかったとガッカリするところでしたが、よく見ると左手の境浄水場側に桜の樹が植えられており、何故かそちらは今が丁度満開といったタイミングなのでした。
浄水場の桜は並木になるほど密集してはいないのですが、ある程度の感覚で植えられており、充分に目を愉しませてくれます。
そして浄水場のゲートのような所で、ある事実に気付いてしまいました。この桜の樹は、浄水場を取り囲むように対岸側にも植えられている!
なるほどそれならば予定を変更して、境浄水場をひとまわり歩いてみよう。心も足も軽くなります。
桜通り自体は、この先玉川上水と千川上水との合流地点まで続いていそうな感じです。その先五日市街道となっても桜通りと呼ばれ続けているのか、それは分かりませんが。
境浄水場の北側。桜と強烈なシャクナゲ推し
浄水場の西側に接しているのは、名前に新のつかない武蔵境通りです。そこを北上して浄水場の北側に回ってみましょう。
北側の道は井の頭通りですね。そう、通称水道道路です。境浄水場から世田谷区の和田堀給水所までを繋ぐ水道管用地が元となり、現在の井の頭通りが敷設されたのですね。
桜も目を愉しませてくれますが、気になったのは植え込みで面白い花の形をした植物がまさに開花を迎えていたこと。
“花はカップ状”。カップ状が何を意味するのか分かりませんが、奇特な形の花ですしツツジ属、1つ1つの花はツツジにも似ていますので間違いないでしょう。そう得心して歩いていました。そして家に帰ってカルミアという名前で画像検索して、別の花であることを知ったのですけれどもね。正解はこの鞠状のツツジはシャクナゲでした。この花の咲き方も面白いです。
シャクナゲの話ばかりでしたが、桜も程よく満開で、足を延ばして満足でした。
浄水場が一般立ち入りできる施設であったなら、絶好の花見の名所となったでしょう。浄水なんか止めて宴会しちゃおうぜ(ちなみに境浄水場は武蔵野市に給水していません)。思わずそう言いたくなる程勿体なく、それ故に神秘性も感じられる桜なのでした。
次の記事はこちら。
コメント