武蔵野三大湧水池エリアを偏執的に取り上げる当サイトですが、たまにはエリアの外に記事の題材を採るのも良いかもしれません。まあ、他地域に脱線する動機としては、やはり三大湧水池をアピールしたいという思惑が大いに関係しているのですが。
善福寺川 桜を追って遡上
善福寺公園の桜の開花について、3年程連続してリポートを行っています(今年2014年のリポートはこちら)。毎年記事をアップロードすると、「善福寺公園 桜開花」などキーワードを入れて検索してくる方がいらっしゃるのですが、それに劣らず多いのが「善福寺川緑地公園 桜開花」などのキーワード。こと花見ということになると、大元である善福寺池を有する善福寺公園よりも、善福寺池を源として流れる、善福寺川を抱えた善福寺川緑地公園の方が巷の評価が高いようです。そうなってくると、「善福寺 桜開花」などの中間的なキーワードの方が求めている情報も、善福寺公園のものなのかも怪しい。ひょっとしたら、「善福寺公園 桜開花」というのも、公園名の覚え間違いなのでは…と自信がなくなってきます。
本家の善福寺公園のアピールの為にも、善福寺川緑地公園というライバルについて熟知しておかなければなりません。2014年の桜リポート、善福寺川を下流から遡るという試みを行いました。
善福寺川さらに下流 大宮八幡宮
さて、善福寺川緑地公園へのアクセスですが、京王井の頭線の西永福や浜田山といった駅から徒歩15分という、日頃の運動不足が解消できそうな位置にあります。運動不足解消のついで、もう少し取材範囲を広げてみようと思い、永福町駅で下車、北上し、和田堀公園方面から善福寺川沿いに出ることにしました。
永福町駅から善福寺川へは、一部区間が中杉通りとして知られる都道427号線を使います。方南通りとの交差点が大宮八幡前という名前で、さらに進むと左手奥に鳥居が見えましたので、気の向くまま大宮八幡宮へと寄り道をします。
大宮八幡宮というのは、源頼義の奥州征伐の折に創建されたという、武蔵国の古社です。面積は明治神宮、靖国神社に次ぐ都内3番目の大きさ(1万3千坪)とよく紹介されています。ただ、調べてみたところ府中市の大国魂神社(1万5千坪)の方が大きそうなので、この「都内」は23区内ということでしょうかね。
境内には何本か桜の樹が植えられています。また、桜の開花期間中の週末に、さくら祭りという催しを行っていました。午後8時までの境内の開放と、隣接する和田堀公園への通り抜けが出来るようです。
和田堀公園の桜と善福寺川
境内を抜けて和田堀公園へ。善福寺川にかかる橋を渡って入ります。大宮八幡宮は明治維新後に3万5千坪が押収されたそうですが、和田堀公園の部分も元は境内地だったようです。1964年に開園。和田堀池は氾濫することの多かった善福寺川を改修した際に作られた人工池のようです。
園内広場に桜の樹が植えられているのは勿論、公園と隣接する善福寺川沿いにも桜並木があります。どちらを楽しむのもOK。花見客は地元の方が多いようでした。
和田堀公園のそばには御供米(おくまい)橋という橋があるのですが、善福寺川の川底に湧き水があり、「善福寺川御供米橋下流」という東京の名水57選に選ばれたポイントがあるそうです。残念ながらポイントは確認できなかったのですが、御供米橋のそばに桜の樹があったので、一緒に写ってもらいました。
和田堀公園の桜もなかなかですが、上流の善福寺公園も素敵です。さらに、善福寺池は人口でない湧水池ですよ(現在はポンプで水を揚げていますが)。
これで和田堀公園周辺の方へのアピールは成功したつもり。さてさて次回はいよいよ善福寺川緑地公園編です。
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[…] 2箇所あるという善福寺川の湧水ポイントですが、その内1つについてはかつて当サイトで言及したことがあります。桜の開花を追って和田堀公園に向かった際に出会った御供米橋。その傍に「善福寺川御供米橋下流」という東京の名水57選に入る湧水ポイントがあるということを説明しましたね。 […]