井の頭公園の親之井稲荷焼失から1年が経ち…

昨年ゴールデンウィーク期間中の5月1日深夜、井の頭公園内の稲荷の小祠が燃えているとの住民通報があり、駆けつけた消防隊員によって火は周囲に燃え広がる前に消し止められました。しかしながら、火元となった小祠、「親之井稲荷神社」は全焼する憂き目に遭ってしまいました(昨年書いた記事)。

さて、その事件から1年が経つのですが、目撃者証言が少なく、犯人は未だ捕まっていません。そして、当の稲荷の小祠の方も、依然焼失したままの姿を晒し続けています。今年に入ってから井の頭池のかいぼりに花見にと、公園が注目を浴びる機会は多かったのですが、その都度訪れた人は疑問を抱いた筈です。何故修理・再建がされず神社が放っておかれているのかと。

立ち入り禁止状態

立ち入り禁止状態

昨年から変わらずこの姿…

昨年から変わらずこの姿…

かろうじて形を保っている…

かろうじて形を保っている…

気になったもので、井の頭公園の管理を行っている東京都西部公園緑地事務所に問い合わせてみました。その結果、驚愕の事実が分かりました。

親之井稲荷神社の所有者はいない

親之井稲荷神社の土地は、勿論都の所有物です。そして戦前に建てられた神社も勿論、都の所有物…と、コトは簡単にいかないらしく。

  • 戦後にできた日本国憲法が公共団体に宗教施設の所持を禁じたため、公園内の寺社は都の所有物ではない
  • 管理は弁財天と同じく大盛寺が行っていた
  • 大盛寺はこの神社の所有者でないという立場で、再建の計画ははっきりと無い
  • 取り壊す事は可能なので、大盛寺と協議中

との事です。つまり、よしんば取り壊されずに残る事となっても、これからずっと立ち入り禁止状態であることは間違いないでしょう。

金銭的な問題だけでないのも難しいところ

誰の所有物でもないということは、焼失に際して火災保険などが下りることも無かったわけで、その分大盛寺側が再建の費用を負担するというのも道理に合わないことでしょう(井の頭弁財天のような、収益に貢献する施設であるならともかく)。また、金銭的な問題が解決したとしても、以降の管理責任はやはり大盛寺側となるわけで、今回のようなイタズラの対象となりうる施設を再建することに、及び腰となってしまうのは致し方ないところかもしれません。
なにかしらの信仰が他でもないそこの場所に存在していたことは確かなので、このまま更地になってしまうのは惜しまれることではあります。

スポンサーリンク

コメント

  1. […] (2014.4.30追記) 事件から一年経過、一向に再建されない親之井稲荷神社について気になったので、公園事務所に問い合わせてみました。記事はコチラから。 […]