「パワースポット」となった井の頭弁才天

井の頭弁才天

井の頭公園に弁才天があることは、とある都市伝説により非常に有名です。曰く、「井の頭公園のボートにカップルで乗ると、弁天様の嫉妬でその後必ず別れる」。どれほどの信頼性があるのかわかりませんが、少なくとも当地の弁天が、信仰心が希薄となった現代でも人心の中にその存在を訴えかける力をもっているのは確かなようです。

そうした背景には、弁天が芸術の神という側面をもっていることと、この吉祥寺という街が多くの文化人・アーティストの住む街であるということが関係しているのでしょう。吉祥寺在住の文化人のエッセイには、井の頭弁才天にお参りしたという記述がよく見受けられます。在住者であるかは判じませんが、実際、井の頭池の周遊コースの人の流れからはずれ、弁才天にお参りをしていく人間も絶えません。

歴史の遺物として鎮座するだけの寺社と異なり、今なお熱心な信仰を受けつづける弁才天。それほど有り難いものならば、さぞかし強大なパワーをもつことだろう。そのパワーの矛先が、何故かカップルに向けられると想像されているわけです(笑)

弁天自体は、決して男女の和合に否定的な神ではありません。つまり、井の頭ボートカップル破局伝説を唱えだしたのは、弁天についてそれほど知らない人間であると推測できます。さらに穿った見方をすれば、男女の和合が伝統宗教にとって罰あたりなものにあたるという誤解をもった、典型的な都会の現代人だったことでしょう。

最近では、とうとう「パワースポット」の称号も頂いてしまったようです。

井の頭パワースポット

パワースポットののぼり

太鼓橋がパワースポットだそうです

太鼓橋がパワースポットだそうです

「井の頭弁才天は、安易なパワースポット展開に乗ると機嫌を悪くして祟る」という都市伝説を流したらどうなるのでしょうか。
都市伝説をたくさん流して、将来的には平将門の首塚ほどのパワーを漲らせるようになって欲しくあります。

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コメント

  1. […] 老若、男女を問わず行列に加わります。ただ、一連のパワースポット的な売り出しのおかげか、女性の数が多かったような印象を持ちました。きっと、広く知られている井の頭弁天のご利益にすがりたいのでしょう。 […]

  2. […] 通常の手こぎ式のボートが600円/最初の1時間 + 延長30分毎300円。足で漕ぐサイクルボートが600円/30分。なんといっても目立つスワンボートが700円/30分となっています。 井の頭公園の弁天に絡んだ都市伝説は以前このサイトでも紹介しましたが、もう一つ、伝説ではないマメ知識として、「スワンボートに一話だけオスがいる」というものもあります。 通常のスワンボートがまつ毛の立ったつぶらな瞳をしているのに対し、オスのスワンにはまゆ毛があります。オススワンを指定して乗り込むことはできないので、当たったらラッキーくらいに考えておきたいところです。 […]