2021年3月末。リアルタイムにこの記事を読まれている方には、改めて説明するまでもなくコロナ禍です。本邦では2020年年明けより流行の兆しを見せ始めた新型コロナウイルスは、同年4月〜5月の一度目の緊急事態宣言が解除された後も途絶えることなく感染者を増やし続け、年が明けて2021年に入ると再び爆発的な流行、そして2度目の緊急事態宣言が発令されるに到ります。
2021年初頭からの緊急事態宣言は期間の延長も数度あったのち、東京の桜も見頃となってきた3月21日にようやっと解除されました。宣言解除の受け止め方は人それぞれでしたが、昨年コロナがまだ未知の脅威であった頃に比べれば、世間の風潮もwith コロナと変わっており、花見の季節に花を愉しむ、眺めて良い心地になるくらいは良いのではないかと考える人も多くなったか。各地の花見スポットは人がごった返すことはないまでもチラ見そぞろ歩きの客で賑わっていたようです。
井の頭公園にもお花見の人出が
さて我らが井の頭公園も東京の桜の名所として挙げられること多い花見スポットです。それのみならず、ギリギリ東京23区外にあるということが人々の罪悪感をほぐすのか、近頃は吉祥寺と合わせてコロナ禍東京住民の休日疎開先としてよく人を集めているようです。勿論外国からの観光客がごった返していた例年並の混雑はありませんが、昨年のまるで人類が滅亡してしまった後の公園のような雰囲気(少々表現を盛ってみましたが)は感じられず、徐々に日常が舞い戻りつつあることを感じますね。
キーワードはチラ見です。花は横目に愛でてその場に永く立ち止まらない。
宴会はなくとも公園の花見(チラ見)は楽しい
すっかり満開になってからは、スワンボートの稼働も多くなり水面上もまた賑やかになります。
ボートと桜という画が見られるのも久しぶりですね。
かいぼり後毎年言っているような気がしますが、この花見ボート構図の水面の色がだいぶマシになった!
池の北側と南側、どちらも例年宴会が行われている区画が封鎖されています。
このオレンジのネットを背に自撮りしている人達をよく見かけました。井の頭公園の花見というタイトルでもつけてアップロードされるとまるで花見客が全くいない穴場のように見えてしまうかもしれませんが、カラクリはここにあるわけです。ある意味コロナ禍がなければ撮れなかった画でしょうから、この苦境を乗り換えてのちの時代に見返してみると「そんなときもあったなあ」と愛おしく思えるものかもしれませんね。
シートを拡げての花見ならぬ、桜のチラ見。こんなスタイルでも全く桜を愉しめない年より気持ちが沸き立ちます。恒例三大湧水池の花見レポ、続いては善福寺公園へと足を進めましょう!
コメント
[…] コロナ禍2年目の今年、昨年は堂々と行うことの出来なかった花見をチラ見という妥協案で行おう!という趣旨の今年の記事。スワンボートも復活した井の頭公園の記事に続いては穴場どころ善福寺公園を取り上げましょう。 […]