大泉学園 古本喫茶店マルゼン46

このお店の前を通りかかって、その佇まいに一瞬でも興味を引かれない人はいないのでは。

マルゼン46

団地の狭間商店街で、レトロセンスな喫茶店を発見

街歩きを趣味のひとつとしていると、入ってみたいと思っていてもなかなかタイミングが合わない、どうにも縁がないように感じられてしまう店というものが出てきます。たまたまその店のある近辺に用事があって足を延ばしたら営業時間が終わっていたとか、今度は時間に余裕を持って訪れてみたらその日が臨時定休日であったとか。
今回紹介する喫茶店が、私にとって永らく縁がないままであったお店です。

場所は石神井公園の西北端部分、松の風文化公園の端っこからそのまま富士街道をわたり、大泉学園駅方面に延びていく道の途中。しばらくURの団地が両側に続きますが、やがて昭和〜平成初期の雰囲気を感じさせる散漫とした商店街風な区画が始まり、そしてその中に比較的サブカルチャー感の強い外装の古本屋さんが一軒見つかります。内扉と外扉がある、風の強い地方のコンビニエンスストアのような構造をしたエントランスには本棚があり、どうやら古本屋さんなのかな?という印象を受けるのですが、ベニヤの外壁に書かれた文字は、”古本喫茶店”。その他に屋号の表記も無く謎のお店です。こういうお店には勇気を持って足を踏み入れましょう。

マルゼン46の外観

マルゼン46の外観

これぞ大泉学園的な古本喫茶店と言うべきか

さて店の中に入ると、あまり広くない店内にカウンターがあり、その他の席はソファ。カウンターには酒類なんかも並んでおり、多角経営的な印象を受けます。店内の本棚は、それが売り物なのかそうでないのか一見分からないような雑然とした陳列。店の最奥部には何故か吊るしテレビがあり、アニメーション映画などを終始再生しています。
大泉学園は漫画家にゆかりのある土地でということなのか、漫画関係のホビーも店内に数多く飾られています。客層は常連の方が多いのかカウンター越しに店員と世間話が弾んでいるようでして、西荻窪でよく見かける割と静かめの本屋+喫茶店形態のお店とは根本的な思想の違いを感じます。
このお店の営業時間は、11:30〜16:00(ラストオーダーは15:30)と少し短め。いつ訪れても閉まっているように感じられたのは、この営業時間にひっかからなかったからでした。ラストオーダーのギリギリに入って食事には中途半端な時間であったため、店の名物であるらしきナポリタンにも心引かれながらも、喫茶店らしくケーキセットを頼むのでした。

マルゼン46のケーキとコーヒー

マルゼン46のケーキとコーヒー

ケーキは酸味の利いたストロベリーのケーキ。コーヒーとの相性も抜群です。閉店時刻も迫る中店内を物色して本を手に取り…と古本喫茶店を堪能することは出来ませんでしたが、永らく縁のなかったあのお店に入っているという興奮を味わうことができました。
文教地区として教育ママに好まれそのような年齢層向けのオシャレな店も増えてきている一方、東京23区唯一の牧場である小泉牧場があるなど郊外感を忘れない大泉学園。そんな土地を象徴するような不思議なお店で、このお店を知っていることで大泉学園の通を気取れるような気がしてなりません。

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