西荻検定 西荻窪で行われる初のご当地検定

当サイトの表テーマは、武蔵野三大湧水池とその周辺の街のこと。その他に、三大湧水池の紹介を通じて出会った現象について、裏テーマとして掘り下げ、時につけ考察を行っています。

そんな裏テーマの一つ、ご当地検定。ご当地検定については、井の頭公園の開園100周年記念事業として継続実施中のご当地検定「いのけん」の紹介を行った記事で、その登場背景や昨今の傾向などを紹介しています。
京都検定の登場から全国的に雨後の筍のように発生し行われた、自治体や観光協会が主体のご当地検定が、やがて廃れて、もう少しミニマムな規模の公式テキストの売り上げなどを見込んだ検定に変わっている、そんな流れを紹介したはずです。

さて、こちらは準裏テーマとも言える、西荻窪の街の不思議さ。杉並区の端っこ、チベットとも称される西荻窪では、自治体主体の街の盛り上げが期待できず見放されがちなのですが、その分街のイベントが商店街やまちづくりNPO主体で行われ、何故かその度に地図が作られるという現象を紹介しました。

今回はその2つのテーマが出会った現象といいますか、ご当地検定の流れを西荻窪の人が咀嚼するとこうなるのかと、膝を打ったニュースを紹介します。

西荻検定第一回 1月26日に開催

以前紹介を行いました、西荻窪のまちづくりNPOによる案内所、西荻案内所の告知ページに、西荻検定試験の概要が載せられていました。1月26日(日)に井荻會館で行われるこの検定試験、なんと第一回の受験料が無料(次回以降は有料の可能性大)。それでは、公式テキストの類で採算を取るタイプの検定なのかというと、勿論公式テキストは「西荻観光手帖」という名前で存在するらしいのですが、こちらも西荻案内所で配布している模様、つまり無料です。
ご当地検定試験の潮流を語る際に、どうしても、「どのように試験の採算性を確保しているのか」という点を基準に考えたくなるのですが、西荻検定の場合、今のところ受験料もテキストも無料ということで、これまでにない新しいタイプの検定試験に当たるのかもしれません。事情に通じている人間ではないので滅多な事は言えませんが、西荻検定が採算を度外視した同人的活動から生まれた検定試験だというのなら、文化人の集った旧井荻村の末裔であってこそという感はします。

試験は1月26日(日)の、11:00、13:00、15:00、各45分で3回開催されるそうです。応募は、「西荻観光手帖」を手に入れたうえで西荻案内所での受け付けとなるそうです。各回の定員25名なので、第一回西荻検定は最大でも75名の受験者。ご当地検定としては小規模ですが、是非定期開催を行って、新タイプの検定を流行らせる旗振役になってほしいですね。

コメント

  1. […] 今年のイベントウィークの始まり、ハロー西荻については、5月23日(土)と24日(日)に実施されており、既に終了しています。今回のハロー西荻では、西荻窪のご当地検定である西荻検定の第二回も同時開催されたということで、ご当地検定ウォッチャーの当サイトとしては肝心なイベントを報じ損なってしまった感があります。無料で行われた第一回に対して、受験料の1500円と、西荻観光手帖をもっていない場合にはテキスト料金が発生する第二回。果たして検定は西荻に根付くのか、これからも推移を勝手に見守っていきたいところです。 […]

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